皆さんはバスワードという言葉をご存知ですか。バスワードとはなんとなくすごいイメージはあるが、実体がはっきりしない流行専門用語のことを指します。英語の3文字略語表記が多く、ITベンダやマスコミが宣伝用キャッチコピーに使います。
バズワードは、一発芸人のように3年くらいたつと誰も使わなくなるのが普通です(例外もあります)。
なぜITベンダがバスワードを多用するかはわかりません。世の中には流行用語にのせられやすい人が多いということでしょうか。私の記憶では40年前のIBMの営業戦略がバスワードマーケティングのルーツではないかと思います。
IT系のバスワードを振り回すITベンダや専門家には気を付けましょう。バスワードを駆使する人ほど現場の実態を知らないで大騒ぎしているだけのことが多いようです。
中には流行をあおるだけの詐欺師まがいのベンダやITコンサルタントも散見されます。
そんな人たちに大事な情報システムの構築をまかせると大変なことになります。
現在旬なバズワードはDX、AI、スマート工場,RPAあたりでしょうか。最近まではクラウド、ERP、IoT、BIなどがもてはやされていました。 SIやSESといったビジネス形態用語もバズワードの一種です。ITベンダがSI業者と自称するのは日本だけです。SESも日本固有のビジネス形態で、単なる人材派遣会社のことです。
バズワードは、同じような概念が繰り返して使われることが多いという特徴を持っています。AIは4回目のブームだそうです。通信系のIoTも昔のINS、NGNとほとんどかわりません。スマート工場も約30年前のCIMやFMSと同じです。DXとITのように専門家でも違いが全く分からない言葉もあります。
代表的なバズワード
IT:Information Technology
DX:Digital Transformation
AI:Artificial Intelligence
RPA:Robotic Process Automation
IoT:Internet of Things
INS:Information Network System
NGN:Next Generation Network
CIM:Computer Integrated Manufacturing
FMS:Flexible Manufacturing System
SI:Systems Integrator
SES:System Engineering Service
ERP:Enterprise Resource Planning
BI:Business Intelligence