日刊工業新聞社で「生産管理システムの使い方」研修を定期的に実施しています。大企業から中小企業まで180社以上の企業関係者の方に受講していただきました。研修に参加して頂いた企業の約半数がプレス加工、板金加工、切削加工などの金属部品加工製造業者での方です。

多くの部品加工工場、とくに中堅規模の工場からよく聞く問題があります。それは各工場が使っている生産管理システムが自社の生産業務を的確にサポートできていないという話です。こうした工場のシステムは注文書などの生産伝票発行機状態にとどまっていることが多いようです。

中堅規模の部品加工工場は、小規模の町工場とは異なり単工程加工型の生産工場は少ない。通常は複数工程を流して部品加工生産している。親会社からの注文も個別単位の受注ではなく、同じ製品を繰返し受注して生産しています。   

繰返し多工程型の工場では加工対象部品の工程進捗管理をしっかり行わないと納期遅れが多発したり、仕掛品在庫急増といった問題が生じやすいのですが、市販されている中堅工場向けの生産管理パッケージの多くは繰返し受注生産型部品加工工場の生産管理への対応が十分ではありません。大半のパッケージはMRPロジックという計画生産型の部品補充調達システムがベースで、部品加工工場が必要とする工程管理機能が貧弱だからです。

とくにERPパッケージの工程管理機能が問題になっています。経営者が流行に踊らされてERPを導入した工場から「システムが機能しないために納期遅れが続出した」といった悲鳴が相次いでいます。

納期対策で追い込まれた部品加工工場では、生産管理パッケージとは別にExcelを使って工程管理したり、工場担当者(工程追っかけマン)が各現場を飛び回って進捗確認していることが多いようです。 

自社工程や外注会社に十分な製造能力があった時代はこの仕組みでも何とかなりました。現在の日本のものづくり現場は人手不足が深刻化しており、工程追っかけマンによる管理だけでは納期変更や製造遅れに追いつかない状況に陥っています。

こうした問題に直面した受注生産型部品加工工場が生産管理システム活用していただくための参考材料として、日刊工業新聞社の「月刊プレス技術1月号」に記事を書きました。下記サイトからダウンロード可能ですので是非お読みください。

http://homma-consul.sakura.ne.jp/buhinseisan.pdf