「追番管理」もしくは「流動数曲線管理」と呼ばれる生産管理手法をご存知ですか?
これは、戦前の中島飛行機がゼロ戦の増産に対応するために使ったのが発祥といわれている日本生まれの生産管理手法です。
製造工程での製造個数を基準日からの累積数量を集計したグラフで生産の進捗状況を管理します。トヨタ系の部品会社や大量生産型の食品工場などでは活用されていますが、追番管理をサポートする生産管理パッケージシステムがほとんどないため、生産管理畑の人でもほとんど聞いたことがないという人もいます。
追番管理は自動車部品のような繰り返し型の大量生産品の製造管理に適した生産管理手法であることが知られています。とくにMRP生産管理システムが苦手としている仕掛品在庫管理や納期管理に効果を発揮します。既存の生産管理システムで仕掛品在庫を管理しようとしてうまくいかない工場も多いが、そうした工場にとっては救いの神となる可能性の高い生産管理手法です。
追番管理の基本は累積製造数字の見える化です。それを実現するための基本的なアプローチは累積製造数字のグラフ(流動数曲線グラフ)を作って製造の進捗状況を監視することです。流動数曲線グラフを見るだけで、進捗状況、仕掛品在庫量、納期、工程バランスなどがすぐに把握できます。
追番(流動数曲線)管理の詳細に関し手は下記の記事をご覧ください。
http://homma-consul.sakura.ne.jp/oiban.pdf
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